サイエンス・インカレに参加したOBOGからのメッセージ

OB・OGのご紹介

東野 利貴さん

参加:第4回(神戸)
分野:情報・融合領域系
現在:大阪大学大学院 情報科学研究科 博士後期課程

発表した研究のテーマ・内容について教えてください

発表したテーマは、「ウェアラブル脳波計を用いた VR(Virtual Reality) の操作の実現に関する研究」というテーマで、2万5千円程度で購入できる安価な脳波計を用いて、限られた情報しか計測できない制約の下で、VR空間を操作するシステムを開発した研究です。

サイエンス・インカレに参加して良かったことは何ですか?

大学生(学部生)で自主研究の成果を発表できる場はそう多くはありません。サイエンス・インカレは、自主研究の成果を発表することを目的とした貴重なイベントです。理系の様々な分野の研究を行っている学生が一堂に会するため、彼らと積極的に交流することで、獲得が難しい学際的な思考が生まれます。また、自主研究を行うという同じ志をもった学生と交友関係を構築することもできました。

自主研究での苦労をどう乗り越えましたか?

私の場合、大学に専門の先生がいない研究でした。そのため、研究分野の学会や研究会に参加したり、論文や書籍で勉強することが主でした。また、自主研究は、機材や資金面の問題があり取り掛かることが難しいことが多いです。私の場合、大学に自主活動を支援してくれるプログラムが幸いにもありましたので、学内の書類審査・プレゼンテーション審査をパスして、少額の資金援助をいただくことができました。それでも、専門の研究室の環境には遠く及ばなかったため、自主研究として完成できる範囲に研究テーマを絞り、研究活動を行いました。

自主研究どんなところが面白いですか?

自主研究は、私たちが日々生活を送る中で生じる些細な疑問から始まるのではないかと思います。また、こういった社会になってほしい・こういう未来が訪れたらいいなという思いかもしれません。自主研究は、自分自身が発案者となるので、研究内容の制約が少ないことが多いです。自由な発想をもって、自由に取り組み、考え、探求していく。そういった枠にとらわれない研究活動が行えることが自主研究の面白さかと思います。

自主研究を進める際の工夫、発表時に心がけたことはありますか?

私の自主研究は、大学の先生から助言をいただくことが難しい研究分野だったので、研究分野の学会や研究会に積極的に参加して情報収集を行い、研究の方向性を定めていきました。自主研究は、自由な発想の下で研究活動が行えますが、同時に、迷路のような思考に陥りがちであるとも思います。私は、そのような状況を改善できるように情報収集に努めました。研究発表では、自分の研究を完璧に理解してくれる人はほんの一握りしかいないと思い、専門外の人にも理解できるように研究の背景や用語、仕組みなどの説明をより丁寧に説明するように心がけました。

自身の現在の研究状況や、将来の夢・目標などを教えてください

自主研究やサイエンス・インカレに出場した経験は、今の自分の研究状況に生かされていると思います。今は、少し分野がずれてしまいましたが、自主研究やサイエンス・インカレに出場したテーマの延長線上のテーマを博士後期課程で研究活動を行っています。サイエンス・インカレに出場したことをきっかけとして、サイエンス・インカレに出場したOB・OGで主に組織されているSINAPS(一般社団法人学生自主研究推進機構)という団体と関わることができ、さまざまな人と交流・議論できる環境が得られ、自分の研究を進める一助となっています。将来の夢は、明確には決まっていませんが、自分の研究した内容や成果を少しでも社会に還元できるような立場の仕事をしたいと考えています。

学生のみなさんへメッセージをお願いします

自主研究というと難しく考えてしまうかもしれません。でも、自主研究のネタは日々の生活の中にたくさん転がっています。それらの1つでもいいので、疑問・興味を持つことから始まると思います。少しでもいいので始めてみてはどうでしょうか? まずは、ペンと紙から始めてみましょう。そこから、きっと広がっていくと思います。そして、その成果を発表したくなったらサイエンス・インカレにエントリーしましょう。そして、同じような悩み・疑問を抱えている仲間と出会い・共有しましょう。サイエンス・インカレは、あなたの人生にとってきっとかけがえのない経験になると思います。まずは、恐れずに一歩を踏み出してみましょう!

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